学校へ行けない子。起立性調節障害という新しい「病気」。

M君はとても優秀な子でした。

小学生から成績もよく早くから目標に向かって勉強していました。

それが中学校2年生頃から朝起きるのがつらくなり

お母さんがいくら起こしても起きない。

10時過ぎにやっと起きてきてやっと学校へ行く生活。

 

学校へ行く途中に倒れていたこともあったそうです。

 

大学の小児科に通って血圧を上げる薬などを服用していましたが

学校へ通えるようにはなっていなかったそうです。

 

こんな子を見たら大抵の人は「なまけている」と

その子を叱咤激励するでしょう。

 

でも遅刻しても決して学校を休もうとはしないM君を見ていて

私は「この子は絶対になまけていない」と確信しました。

 

体がつらい。

そのつらさがなくなったらM君は学校へ行ける。

そしていくつかの漢方を処方しました。

 

漢方を飲み始めて1か月経ったころ

M君のお母さんから「突然5:00に目が覚めるようになった」と。

学校へ行くのが7:30過ぎなので

やや早すぎる起床時間でしたがそれ以来M君は

5:00に起きて学校へ通うようになりました。

 

「起立性調節障害」と診断名がついていたMくん。

病院で漢方薬も処方されていたのになぜ急に効くようになったのか。

 

それはM君の朝起きられないのは

「なまけているわけではない」という確信のもと

徹底的にM君の弱いところに効かせる

いくつかの漢方薬の組み合わせが相乗効果を出したということです。

 

学校へ行けないことにはそれぞれ原因があることだと思います。

まずはきちんと本人と話をして

その本人と一緒に本当の原因を探ることが大切だと思います。

 

短い青春時代。

楽しい思い出を一つでも増やすため

どの子も元気に学校へ通うことを応援したいと思います。

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